家づくりにかかる総費用

建築費だけではない、家づくりの費用3本柱

家を建てる際、多くの人が住宅ローンを利用すると思いますが、資金計画の中で、本体価格や坪単価にばかり目が奪われがちではありませんか?注意しなくてはならないのは、家は本体価格だけでは建たないということです。
家づくりにかかる総費用は、「本体工事費(建築費)」「別途工事費」「諸経費」の3つの要素で構成されています。立地条件などによっても多少異なりますが、具体的にはどういった費用なのかみてみましょう。

本体工事費(建築費)[総費用の約75%~80%]

建築本体工事|

木工事・内外装工事・金属建具工事・木製建具工事・基礎工事・仮設工事・屋根・板金工事・雑工事(造り付け家具等)・石・タイル工事・塗装工事・左官工事
設備工事|
住宅設備工事(キッチン、浴槽など)・給排水・給湯設備・電気設備工事・衛生器具設備
付帯工事|
冷暖房工事・ガス・IH工事


別途工事費[総費用の約15%~20%]

地盤改良工事費・既存建物解体工事費・外構・植栽工事費・上下水道・電話・ガスなどの引込工事費・冷暖房工事費・換気設備工事費・照明器具工事費・カーテン・ブラインド工事費・設計監理料 など


諸費用[総費用の約5%~10%]

確認申請料・鎮祭費・上棟式費・引越し代・登記代・住宅ローン契約費用・火災保険料・各種税金(不動産取得税、登記費用など)



工期別の別途工事・諸費用の内訳

本体工事費以外にかかる別途工事・諸費用を家づくりの工期別にどんな項目があるのか見てみましょう。
※金額はあくまで目安としてお考えください。

工事前[工事前にかかるお金]

地盤調査費|

スウェーデン式サウンディング(3~4万円程度)
表面波探査法(5~6万円程度)
地盤改良費|
地盤調査の結果、地耐力不足の場合必要(工法に依る)
敷地測量費|
隣地境界線が不明瞭の場合必要
設計監理料|
基本設計料・実施設計料
設計業務委託契約書 印紙代|
概算工事金額が5千万円以下の場合(上限2千円)
工事請負契約書 印紙代|
工事請負金額が1千万円を超え、5千万円以下の場合(1万5千円)
建築確認申請料 証紙代|
床面積100㎡を超え、200㎡以下の場合 (1万4千円)
地鎮祭|
神主へのお礼(3万円程度)・お供え物代
近隣挨拶|

工事中の迷惑、今後の近所つきあいも含め、必要と思います(金額はお施主様の気持ちに依ります)
引越し代|
建て替えの場合、仮住まいへの引越し代が必要です


工事中[工事中にかかるお金]

上棟式|


食事代(3~5万円程度)
棟梁へのお礼(2~3万円程度)
工事関係者へのお礼(5千円程度)
設計監理料|
工事監理料
中間検査申請料 証紙代|
建物の構造と規模により必要な場合があります
完了検査申請料 証紙代|
床面積100㎡を超え、200㎡以下の場合(1万6千円)
お茶代|
お茶菓子や飲み物代(1~3万/月)
仮住まい家賃|
建て替えの場合必要です(家賃5~6ヶ月分程度)
引き込み工事|
上水道 新しく水道を引く場合、水道加入金が必要(自治体、口径による、20mmで15~20万円程度)
ガス、電話、電気、CATVなど


工事後[工事後にかかるお金]

引越し代|
引越し業者に頼むか、自分で行うかに依ります
備品|
ベッド、ソファー、テーブル、椅子、家具など
不動産取得税|




都道府県税(1度のみ)
建物評価額×3%
■軽減措置あり
(建物評価額-1200万円)×3%
床面積と共用部分の按分面積合計が50㎡以上、240㎡以下
建物表示登記|

新築したとき建物概要を登録する手続き
土地家屋調査士への報酬(10~15万円程度)
建物所有権保存登記|







新築建物を自分名義に登録する手続き
建物評価額×0.4%
司法書士に手続きを依頼する場合の報酬(約5万円程度)
軽減措置あり 建物評価額×0.15%
■軽減措置は下記条件をすべて満たすこと
・床面積≧50㎡の住宅
・住宅専用
・自分が住むために建てた住宅
・新築1年以内に登記
固定資産税|
毎年課税
評価額×1.4%
軽減措置あり 評価額×1.4%×1/2  (床面積120㎡まで3年間)
■軽減措置条件
延床面積の50%以上が居住用+床面積と共用部分の按分面積合計が50㎡以上、280㎡以下



住宅ローンの諸費用

住宅ローンを借入れする際には、さまざまな諸費用が必要になります。住宅ローン借入れにかかる諸費用の種類を見てみましょう。

住宅ローンにかかるお金

事務手数料|
事務手続きにかかる手数料(3~5万円程度)
保証料|
保証会社に支払う保証料
団体信用生命保険料|

借りた人が死亡、高度障害に陥ったときに、それ以後の返済が免除される保険
保険料の目安は借入額×0.3%程度
火災保険料|
住宅ローンを借りる場合、加入することが条件
抵当権設定費用|


担保を設定する場合にかかる
借入額×0.4%
司法書士への報酬(5万円程度)
印紙代|
1千万円を超え、5千万円以下の場合(2万円)
5千万円を超え、1億円以下の場合(6万円)


家づくりにかかる総費用をまとめてみました。資金計画の参考にして下さい。
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